六方よしは、日本取締役協会の企業倫理委員会で編成された江戸プロジェクトに由来する。当協会が平成18年(2006)3月に刊行した『江戸に学ぶ企業倫理――日本におけるCSRの源流』は、日本人の商業道徳を解き明かし、日本におけるCSR(企業の社会的責任)の源流を近江商人の三方よしに求め、その現代版として六方よしのアイディアを提示した。
六方よし文書は、平成18年(2006年)4月に設置した六方よし文書策定部会の成果として作成されたものである。本文書は、平成20年(2008年)3月刊行の江戸本の続編である『明治に学ぶ企業倫理―資本主義の原点にCSRを探る』に掲載された。