2022年12月19日
識者に聞く コーポレートガバナンス VOL.1
久保利英明(日比谷パーク法律事務所 代表弁護士) × 高口綾子(社会保険労務士法人リンク 代表社員) HTML
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ウクライナでは依然として紛争終息の兆しもないまま、厳しい冬の寒さが到来した。インフラ破壊や燃料不足の中、現地では熱源になるものなら何でも、古靴や廃棄物等を黒煙が目立たぬように夜間に燃やしているケースもあるとの報道に接した。寒さを生きぬくことを最優先することは人間の行動として当然だが、大気汚染の観点からは非常に悩ましい。
11月国連COP27が開催されるも、温室効果ガス排出に対処し地球の未来を守る取り組みでは、先進国と発展途上国での対立が続く。総論には賛成、各論では自国利害を優先するために反対。削減への実効ある手立てには合意できず。将来の気温上昇を+1・5度に抑えるとの目標ももはや風前の灯。今こそB・フラーが提唱した「宇宙船地球号」という、同じ船に乗る運命共同体であるとの意識が、痛切に必要だと感じられます。
コーポレートガバナンスを通じた企業のサステナビリティへの取組も、等しく本当に待ったなしです。
編集長 丸尾英二