2021年12月10日
企業経営の改革者に聞く~トップランナー
[トップランナー]内山俊弘 ×[ボードの女神]安田結子 HTML
内山俊弘(日本精工 取締役 会長)
安田結子(ボードアドバイザーズ シニアパートナー)
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現在、経営を取り巻く環境は、今年の流行語となっている「うっせえわ」な事柄が多い。コロナ対応に加えコーポレートガバナンスに関係するものだけでも、ROE、資本コスト、独立社外取締役、取締役会議長、求められるCEOの選択、投資家との対話などあげればきりがないほどである。それらに加え最近ではESGから始まりSDGs特にサステナビリティ経営に注目が集まっている。地球温暖化や格差、ジェンダー問題が多くの国で問題になっている中では必然のテーマであることは疑う余地はなく、経営者にとっては「うっせえわ」では済まされない。
一方、すべての事柄に企業は取り組んでいかなければ、その存在を認められなくなるような錯覚に陥りそうなのも事実であるが、それらに対応することが経営の目的になってしまっては本末転倒であろう。
今の日本企業は、海外からのブームに惑わされることなく、足元を固め資本コストを上回る利益を継続的に出すことこそが成長を支え、SDGsに対応することではないだろうか。
経営の世界にも「ボッタクリ男爵」は存在する。横文字にご用心。
編集長 松本茂